出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/89/Dynabook_SS_2000-DS80P_e.jpg
東芝、東証2部降格は避けれないか...
来期債務超過による上場廃止の可能性大
前回のあらすじは・・・
東芝問題における原発建設問題について
裏事情を含めた経緯を述べて参りました。
~経緯~
1.新規原発建設実績ゼロの無価値企業を6,600億円で購入。
↓
2.進めれば進める程赤字増大はわかっていながら建設を強行。
↓
3.コスト増で赤字増大が継続し、2,000億円以上の損失が確定していた。
↓
4.数千億円の損失が確定し、損失が雪だるま方式に現在も拡大中。
といった流れでした。
それを踏まえて今回は、
東芝はこの数億円オーダーの損失をどうやって隠してきたのか?
という部分について述べていきます。
東芝がこれほどの額を隠してきた方法とは?...。
こちらからも前回の内容の確認ができます
→東東芝が債務超過で上場廃止?~裏事情その1~
数億円オーダーの損失を隠してきた
東芝の粉飾法“Buy-Sell(バイセル)取引”
東芝の粉飾法“Buy-Sell(バイセル)取引”についてです。
以下にまとめます。
1.前期末にODM先パソコン部品などを
適正価格よりもはるかに高く販売し、利益を出す。
2.今期中に製品として高く買い戻して
前期の決算利益額を辻褄合わせ。
3.今期末に再びODM先に適正価格より高く販売し、
また利益計上。
この方法を繰り返すことで、東芝は損失を隠し続けることができます。
。
東芝は2001年、パソコン部門が赤字になっているときから続けているそうです。
これだけ大きな問題なんですが、じつは政府が東芝を守っていると言われております。
その根拠とは一体何なんでしょうか?
今回はフィクサー(黒幕)がドタキャンしたのは
一応はウエスティングハウスがプレッシャーをかけたとか
色々なことが言われておりますが...
おそらく監査法人が入り、
この“Buy-Sell(バイセル)取引”まで調べたら
7,000億円ということは、
もう7,000億円の赤字があったわけで、
1兆4,000億円の赤字が出てしまうわけです。
そのため、出すに出せなかったのではないかという見解のようです。
政府が東芝を守る根拠
ただし、政府は悩むところです。
今は少なくても、
2020年、2030年のエネルギーバランスの中で
20%は原発と言っております。
そのために、
政府はなんらかの理由を付けなければなりません。
以下の理由が予測されます。
1.廃炉技術は東芝しかないので、今後の日本に必要。
2.原子炉の設計・製造ノウハウや人材が中国投資ファンドなどに取られる。
3.これからのアメリカ原発稼働や海外原発輸出で将来損失を取り戻せる。
3.に関しましてはではなく電力会社が儲かり、ウエスティングハウスは赤字となるため、
根拠としては微妙かと思われますが...
これらに関しては
メディアで出てくる(取り上げられる)可能性があるそうです。
もちろん、事実かどうかは別としてですので、注意してください。
これを踏まえて
実際にどうなっていくと予想されるのでしょうか?
・利益の8割を稼ぐフラッシュメモリー事業
「1兆5,000億円価値」の100%を売却も
・東証2部指定替え。
日経平均やTOPIXETE除外
時価総額1兆円以上下落
・すべて明らかになれば上場廃止。
その上で原発事業継続に政府が救済介入。
現段階ではフラッシュメモリー事業の50%を売ると言われておりますが、
7,000億円ではなく1兆5,000億円ということであれば、
100%売らなければならないと推測されます。
しかし、すぐ売ってしまうと出資してもらうことができませんので、
東芝は引き延ばしをすると思われます。
どちらにしても
東証2部に降格します。
東証2部に落ちると、株価はさらに落ちます。
すべてが明るみに出ると、上場廃止になる。
何らかの任意整理が行われていくと予想されています。
まとめ
ここまで、色々と述べてきましたが...
全部をひっくるめた事実としましては
東芝は
もぬけの殻の会社を買っていたということです。
今後もメディアには取り上げらえれると思われます。
動向を追っていきたいと思います。
前回の内容を知りたい方は
こちらをご覧ください。