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緊張する要因とその改善法について

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前回の復習

前回は緊張してしまうメカニズムについて取り上げました。
必要以上に緊張状態を作り出してしまい、必要以上に神経伝達物質が過剰分泌してしまう。そして自律神経のバランスの乱れが生じた結果、代謝機能や運動パフォーマンスに影響が表れていくと述べました。
そこで今回はその要因にはどのようなものがあるのかを取り上げていきたいと思います。

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要因①~準備不足~

中学生時代に全校生徒の前でスピーチをする機会がありました。当時は当然ながらとても緊張しました。準備期間は少なかったのですが、スピーチの練習を担任の先生の前で練習したこともあり、本番は極度の緊張までにはならず、声もそれほど震えなかったような気がします。
それよりも大学時代の病院実習の時の方が緊張した気がします。症例報告をしたのですが、準備不足により、レジュメの作成に必至で、発表練習(時間内に話す)を怠りました。本番はレジュメを読むだけのはずなのに、どこを読んでいるのかがわからなくなった記憶があります。
人は初めてのことや経験回数が少ないことなど、わからないことに直面すると緊張してしまいます。
進学や就職の面接はこれに当てはまると思います。
自身の経験談でも述べましたが、準備不足が大抵の要因です
レジュメや資料などを十分練り直して、自信のあるものを作り、プレゼンのリハーサルを繰り返すことが必要です。

要因②~苦手意識・敵対意識~

仕事上の付き合いでは、誰しも少なからず苦手な人がいると思います。私もそういう人がいますが、つい緊張してしまいます。何を話せばいいのかなとか、どもってしまうこともありました。今は少なくなりましたが。
苦手意識や敵対意識を持っている相手に対面する時も緊張状態が高まります。
本能的に“逃げたい”と体が反応し、神経伝達物質が過剰分泌されます。
そのような際の対策は...
プレゼンの場合、聞き手は敵ではないということ。自分のことを成功させようとしてくれている仲間であると信じられれば、一気に気持ちが楽になるかと思います。
上記で例として挙げた面接の場面でも、面接官を今後自分が勤める上司もしくは仲間と思えれば、緊張が和らげられるきっかけとなるのではないでしょうか?

要因③~自分の実力以上~

相手に自分をよく見せようと、身の丈以上を出そうとすることで緊張してしまうことが多いのではないでしょうか。実際の実力との差が引き金となります。例えば異性とのデート場面で、相手に良く思われたい、認めてもらいたい気持ちが先行してしまいます。その結果、緊張に陥りやすいと思います。
そのような場面では、つい相手を理想化してしまっていることも原因となり得ます。
意外に人間はだらしない側面を持ち合わせていますので、相手を理想化しなければ、ありのままの自分をさらけ出しやすくなるのではないでしょうか。
逆に、自分を理想に近づけることも選択肢の一つではあります。

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要因④~緊張してはいけないと思っている~

緊張すること自体を悪いことであると認識していることです。前回も述べましたが、適度な緊張は集中力を高め、パフォーマンスの向上に役立ちます。
以上の要因を理解して意識していくだけでも、緊張を減らすことが可能となります。
緊張しやすい人は気をつけてみてほしいと思います。