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糖尿病と睡眠と睡眠薬の関係について

糖尿病治療に睡眠薬が効果があると発表されてしまった事実

2月の下旬に某テレビ番組で、睡眠薬が糖尿病に効果があるということで、特集が組まれておりましたが、社会的に問題となりました。専門の医師が以下のように批判しております。

「睡眠薬と糖尿病には、ほとんど関係がないですよ。」

このように専門家が述べるように、糖尿病が睡眠障害と関係があっても、睡眠薬で糖尿病が治るということでは決してありません。この特集を通して、多くの患者へ語弊が生じてしまいました。生活習慣上では、睡眠自体と糖尿病には間接的には関係がないとは言い切れないとも思いますが、番組の影響力を考えますと、番組作成側の責任は大きいのではないでしょうか?

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糖尿病と不眠

糖尿病と不眠には深い関係があるということをご存じでしょうか?糖尿病患者さんの中には、手足のしびれなどの症状に加え、不眠で悩んでいる方も多くいます。では、糖尿病患者さんはなぜ不眠になりやすいのかを紐解いていきたいと思います。
糖尿病患者さんに不眠の症状が多い原因と対処についてを述べていきます。まず、糖尿病のイメージを皆さんはどのようにお持ちでしょうか?食生活の乱れや運動不足、肥満、遺伝などの原因を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。しかし実は「睡眠不足」も糖尿病の一因であるという研究報告がされているようです。今回は、睡眠不足がなぜ糖尿病の関係しているのか、また良質な睡眠をとる方法はあるのかという点に着目していきたいと思います。

糖尿病の一因が睡眠不足!? ~そのメカニズムと、良質な睡眠をとる方法について~

糖尿病は、インスリンの分泌が減ったり効きが悪くなり、高血糖状態が続くことによって全身の血管や神経にダメージを及ぼしていく病気であることは広く知られておりますよね。ではこのことがなぜ、睡眠不足になると糖尿病のリスクが高まるのでしょうか?睡眠不足は、交感神経を活発にするホルモンの分泌を増し、血糖・血圧・心拍数を上昇させていきます。そしてこの交感神経を活発にするホルモンは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きを悪くしてまいます。つまりインスリンの抵抗性を高めてしまいます。
その他の症状としまして、睡眠不足により、食欲を増進させるホルモンの分泌が増えます。そうなりますと余分なカロリー摂取が肥満につながって、糖尿病を誘発する一因となります。さらに慢性的な睡眠不足によって日中から眠気が生じ、無気力となります。そこから運動不足へとつながりますので、血糖や血圧を下げることが難しくなるのです。その結果、糖尿病のリスクを高めます。さらに研究においても睡眠不足が高血圧のリスクも高めるという結果がでているようです。高血圧は糖尿病と相互的に悪影響を及ぼします。そのため、すでに糖尿病を患っている場合には特に注意が必要と言われているようです。

睡眠の質も重要!睡眠の質を上げるには?

睡眠は、時間だけでなくその質もとても重要と示されております。早めにベッドに入ってもなかなか眠れなかったり、途中で何度も目が覚めてしまっては良い眠りとは言えないでしょう。そこで、睡眠の質を上げるための方法をご紹介します。

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規則正しい生活をするということがとても大事です。当たり前のことと言われると思いますが、身体には体内時計があり、そのリズムを整えることで睡眠の質を上げることができます。睡眠の時間だけではなく、食事の時間などもなるべく一定にすることも質を高める要素となります。また、太陽の日を浴びることが大切です。朝に目が覚めたら朝日を浴びると、体内時計のスイッチが入ります。少しのずれなら整えることができます。
運動をすることにより、血行が良くなって一時的に体温は上がります。その後深部体温が下がり、心地よい疲労感が生まれるため、眠りにつきやすくなるのです。しかし、就寝直前の運動は交感神経が活発化して逆効果となるようです。そのため就寝3時間前には終えるように心がける方がよいようです。
就寝前は特に刺激物を摂るのは控えることです。アルコール類は眠りにつきやすくなると思っている方もいますよね?しかし眠りが浅くなり、良質な睡眠の妨げとなります。そのため特に就寝直前は控えた方が良いです。
PC、スマートフォンを見ることで、脳が新しい情報を解釈しようと働くため、興奮状態になり目が冴えて眠りを妨げます。PC、スマートフォンなどのデジタル機器から発生するブルーライトは、朝日に似た光と言われております。寝る前にこの光を浴びると脳が覚醒状態になって寝つけなくなります。最近では、ブルーライトをカットする眼鏡などもあります。私自身も使っておりますが、効果を実感していますので愛用しております。

まとめ

糖尿病の症状で、多尿やこむら返りが原因で、途中で何度も起きて睡眠が妨げられるということもあります。
糖尿病患者の方々の場合には、先ほど紹介した良質な睡眠をとる方法と併せて、基本治療である血糖コントロールを良好に保つことが大切ということがわかりました。健康な人にとっても、睡眠は健康の基本。良質な睡眠がとれるようにしていきたいですよね。そして、メディアの情報はとても影響力がありますが、事実と異なってることもすくなくないようです。そのため情報を鵜吞みにせず、科学的や医学的に根拠があるかどうかを調べてみることも大事であると今回学びました。

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