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100万人に数人が発症?悪性脳リンパ腫について

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先日の21日、
俳優の松方弘樹さんがお亡くなりになられました。
74歳でした。
ご冥福をお祈りいたします。
病院で高齢の方々と接している立場からすると、70代はまだ早いと思いました。
昨年の2月から体調を崩されていたようです。
病名は悪性の脳リンパ腫です。
懸命な闘病中において、脳梗塞も発症されていたようです。

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悪性の脳リンパ腫とは?

この悪性の脳リンパ腫は
発症率が
10万人に1人とか
100万人に数人の割合と言われているため、
非常にまれな病気であることがわかります。
これはあくまで個人的な推測ですが、
入院当初に右側手足にしびれがあったということですので、
脳の左側に腫瘍があったのではないかと思われます。
この脳のリンパ腫とは
正式名称は
中枢神経系原発悪性リンパ腫と言います。
ちなみに英語表記ですと
Primary Central Nervous System Lymphoma;PCNSL
この病気は、脳のどの部位にでも発症してしまう悪性腫瘍です。
脳腫瘍の約3%を占めております。
しかし、発症率は年々増加傾向にあるようです。
脳や脊髄、眼球などの中枢神経系に発症してしまいます。
どの部位にも発症してしまうということは
症状としまして
・認知症
・運動麻痺
・感覚麻痺
・言語障害
・視力低下。
・精神疾患
・けいれん
・頭痛
・嘔吐
これら多岐にわたります。
50~70代の男性に好発されます。
残念なことに、一度発症してしまうと進行が早く、再発率や死亡率が高いようです。

検査方法

この脳リンパ腫を見つけるためには
・MRI検査
・CT検査
・ガリウムシンチグラフィ
・PET検査
・細胞診
・血液検査
・生検
これらが挙げられます。

治療法

手術で取り除くことを行いますが、この腫瘍の細胞は血管周囲に集まり、
脳の実質内(正常な脳細胞)に浸潤してしまっていることが多いです。
頭を切り開く手術(開頭手術)だけでは取り切れません。
ステロイドも一時的に症状が良くなるようですが、どちらにしても再発してしまうようです。
ではどうしたらよいのでしょうか?
治療としては
・放射線療法
・化学(薬物)療法
などがあります。
放射線療法が最も効果的と言われております。
最近における治療の考え方としまして
化学療法を主体に放射線療法を併用していく方法です。
この治療法における平均的な生存の期間ですが、3年以上になるようです。
しかしながら残念なことに、一般的な脳神経外科では実施することが難しいことが多いようです。
がん化学療法の専門施設を探さなければなりません。

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今回は
悪性の脳リンパ腫を取り上げましたが、
今日において日本人の2人に1人が
“がん”を発症する
と言われております。
したがって
“私は大丈夫”と油断せずに、予防や早期発見していくことがとても大事になると思います。